こんにちは。しんせつなペイト(@sinsetunapeito)です。
ハロウィンが終わって11月になると、いきなりクリスマスカラーに染まっていきますね!
クリスマスカラーといえば
サンタさんの赤
もみの木の緑
そして 金!
この3つが揃うと、いかにもクリスマスって感じがします( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
古くから人を惹き付けてきた金ですが、イラストに使うととっても煌びやかな雰囲気になるので1つは持っておきたいところ。。。
とはいえ、各メーカーが様々な金色を出しているので、何を買えばいいか迷いませんか??
というわけで、今回は各種金色を比べてみました!
水彩、アクリルガッシュ、顔彩、カラーインクについて、特徴や使い心地をまとめていきます。
比較の仕方について
比較のため、下記の4パターンで試し塗りをしました。
- 白地と黒地での比較
- 他の色との混色
- 他の色の上へ重ね塗り
- 他の色と紙の上での混色
説明もこの順で行っていきます。
透明水彩(ホルベイン ゴールド)
スキャン画像だと金が薄め?
まずは透明水彩の金から、ホルベインのゴールドです。
画像はスキャンしたものですが、スキャンすると薄くなります。データとして残すときには注意が必要です。
①黒地の上でも意外と発色はしっかり
水彩絵の具なので薄いのかなと思っていましたが、意外としっかり発色しました!水分量を少なめにすれば、白地でも存在感が出ますね。
②他の色との混色が面白い!
他の色とパレット上で完全に混ぜてから塗ってみました。
元の絵の具の色を残しつつも、しっかりと金の粒子の存在感があるという、面白い結果になりました!
個人的にはこの使い方が1番好きです。
暗めの背景色に金を混ぜてキラキラ感を出す…みたいな感じで、色々な場面で使えそうだと思いました。
③他の色の上へ重ね塗りは薄め?
薄めに溶いたせいかもしれませんが、下に塗った絵の具の色が透けて見えます。
金のヴェールのようになるので、そういう効果をつけたい時はいいかもしれません。
もう少し水分量を少なめにしたら下の色も隠せそうです。
④紙の上での混色もバッチリ
これも②と同様、水彩の得意とするところですね!他の色との滲みやぼかしがやりやすかったです。
(左側、青との混色は失敗して上手くできてません笑)
まとめ:水彩ならではの扱いやすさ!
水彩の金は他の金と比べてきらびやかさが控えめですが、その分混色しても元の色を邪魔しません。
主役の色を引き立てる脇役として活躍しそうです!
アクリルガッシュ(ターナー ゴールドオレンジ)
スキャン画像と実際の見え方に差がない
アクリルガッシュからはターナーのゴールドオレンジです。
アクリルガッシュのゴールド系は他にもありますが、ここはひとまずゴールドオレンジで!
スキャン画像でもかなりキラキラしてますね。
他のものと比べると、一番スキャン画像と実物の差が小さいです。
①隠蔽性は高い!
さすがアクリルガッシュ!隠蔽性はピカイチです。地の色が全然見えません。
②混色はちょっと微妙
元の絵の具の色からだいぶ変わるので、混色する場合は色味を確認しながらやったほうがいいですね。
ラメ系のアクリルガッシュと違って、キラキラは残るのでそこは大丈夫そうです。
③重ね塗りはバッチリ
こちらも、①と同じく地の色が出ません。
より金を目立たせたいときに使えそうです。
④他の色と紙の上での混色は✕
紙の上での混色はあまりうまく行きませんでした。もう少し水分量多めでやればうまくいったかもしれません^^;
まとめ:隠ぺい性の高さを活かして
隠蔽性が高いので、服の模様など下の色を透けさせたくないときに使うと良さそうです。
また、アクリルガッシュは何にでも塗ることができるので、ミニ原画のフレームなどをゴージャスにしたいときに使っても良さそうですね^^
顔彩(吉祥 赤金)
スキャン画像は色味が違うので注意
顔彩は吉祥の赤金(あかがね)色を選びました。
顔彩も金色が豊富です。本当は黄金(こがね)色が良かったのですが単品での販売が無いようで…
赤金色はかなり渋い金色です。ブロンズに近いような。粉っぽさもあるので、ちょっと独特ですね。
ちなみに、これが一番スキャン画像と実物に色味の差があるような気がします。
①隠蔽生は〇
アクリルガッシュほどではありませんが、顔彩もかなり隠蔽性がいいです!
これはちょっと水分量が多かったのですが、もう少し少なめにすると地の色はほぼ見えなくなります。
②混色はオススメ
透明水彩と同じように、なかなか面白い効果が出ます!
渋い色合いなので、落ち着いた絵にはとてもよく合うんじゃないでしょうか?
和風テイストのイラストにも絶対合うと思います…素敵…
③重ね塗りもバッチリ!
地の色が全然透けて見えません!
アクリルよりも落ち着いた金色を使いたいときは、顔彩がいいかもしれません^^
④紙の上での混色もまぁOK
これもまぁできないことは無いという感じですね。透明水彩の方がやりやすかったです。
まとめ:落ち着いた色合いのイラスト向け
使い心地はアクリルと水彩の中間といった印象でした。
金の煌めき・色合いも落ち着いていて、他の絵の具には出せない良さがあります!
和風テイストのイラストを描かれる方にオススメです~♪
赤金以外の金もいくつかあるので、そちらも使ってみたいです。
あ、あとは、水で多めに溶いて、画面全体にスパッタリング的に散らす…っていうのも動きのある絵になっていいかも。
カラーインク(W&N ゴールド)
スキャン画像だと金の再現性が低い
いや、ほんとこれは金の輝きがすごいです。
絵の具で目が痛くなったのは初めてです。
もはや凶器ですね。
金塊でも砕いて入れたように、ザ・ゴールド!って感じです。
カラーインクはカリグラフィーでも使うので、細い線でも煌めきが損なわれないように…って言うことでしょうか???
とにかく目が痛いほどの金色です。ちなみに、スキャン画像ではこの金の凄さをまったく再現できていません。
①隠蔽生はそこそこ
隠蔽性は悪くは無いですが、アクリルガッシュや顔彩程では無い印象です。
下地もまぁカバーしてます。
②混色は金の粒子が目立つかも
混色も割とイケてます。
金の粒子感がすごいので、ちょっと目立ちすぎるかもしれませんね…
そこはまぁ金の配分量を減らすとかでカバーできそうですが。
③他の色の上へ重ね塗りはまぁまぁ
水彩よりはいいけど、アクリル・顔彩には負けると言ったところでしょうか。
ところどころ下地の色が見えます。
④他の色と紙の上での混色は微妙
ドライの状態の紙に塗ったせいか、乾くのが早くてうまく混色できませんでした^^;
ウェットの状態だともう少しきちんと混色できそうです。
まとめ:キングオブゴールド!
とにかくすごい金色です。実物を見てほしい!
キラッキラの金色を使いたいときは間違いなくW&Nのゴールドを選ぶべきです。カリグラフィーにも使えるのが良いですね^^
まとめ
今までのをまとめるとこんな感じ。
上記の表はかなり独断と偏見に基づいていますので、参考まで…
正直、どれも一長一短ありました!
混色に使える水彩の金を一つ持っておいて
サブで他の3つのどれかを持っておく
…というのがいいかもしれません。
印刷物に使うのかどうかでも選び方が変わってくるでしょうし、
金と一言で言っても、色味が全然違うのでそこはお好みで☆
金を効果的に使うと、とても画面が華やかになりますので、ぜひ使ってみてください(*^^*)