【オランダの最高級水彩絵具】レンブラント 透明水彩 レビュー【PR記事】

こんにちは、しんせつなペイトです。

今回は㈱ターレンスジャパンさんよりお話をいただき、レンブラントの水彩絵具をご紹介する運びとなりました！

レンブラントといえば、このブログでも度々ダスクカラーやキラキラカラーについて取り上げていましたが…

定番色についてはあまり触れたことが無かったので、今回ガッツリ語っていこうと思います！ちょっと長くなってしまいましたが、最後までどうぞお付き合いください。

レンブラントについて

オランダの老舗画材メーカー、ロイヤルターレンス社のブランドになります。

1899年に生まれ、今年で生誕125周年とのこと！公式サイトでは、特別ムービーもUPされていますので、ぜひご覧になってください。

全色レビュー

そんなわけで、早速色見本です。

白＋キラキラカラーを除く101色です！白とキラキラカラーは別でご紹介します。

レンブラントの製品ラインナップには、油絵具やパステルなどもありますが、水彩絵の具としての主な特徴はこちらかなと。

✓ 単一顔料で構成された絵具が多いため、混色しても濁りが少ない
✓ 耐光性に優れている
✓ キラキラカラーやダスクカラーなど、珍しい色がある

混色しても濁りが少ないため、重ね塗りを繰り返すことによって色の深みが増します。

また、耐光性に優れた色が多いため、長く作品を保存したい方には特におすすめです。

黄色系

カドミウムイエローレモンはとても鮮やかなレモン色で、イラスト描く方におすすめ！

あと、ペイトはネープルスイエロー系の柔らかい黄色～肌色が好きなんですが、レンブラントのネープルスイエローディープはほんの少しだけくすんでいて落ち着きのある色に見えます。

オレンジ系

オレンジは4色。いずれもすごく鮮やかで、絵を華やかにしてくれそうです。

ベンゾイミダゾールオレンジはあまり聞き慣れない名前のオレンジ。調べたところ、PO72を使ったオレンジはレンブラントだけのようです。みかんを思わせる軽やかなオレンジで、可愛いです。

ブリリアントオレンジとカドミウムオレンジ、色の系統としては似ていますが、カドミウムオレンジの方が半透明色なのでより強く鮮やかに色を使いたいときに良さそう。

赤系

レンブラントは赤色がたくさんあってびっくりしました！しかも渋い色が多めです。

キナクリドンレッドはカラーインクのような染色性の、珍しい感じの赤でした。

パーマネントマダーレーキやパーマネントマダーブラウンあたりの色はかなり渋くて可愛い色です。

ベネシャンレッドやインディアンレッドはチョコレートみたいな色！半透明色で隠蔽力があります。

紫系

紫系の色は9色。G色（グラニュレーティングカラー）は3つあり、マンガニーズバイオレット・ウルトラマリンバイオレット・コバルトバイオレットが該当します。

青系

青系の色は16色と、赤の次に多いラインナップ。気になったのは、セルリアンブルーが多いこと！セルリアンブルーグリーン、セルリアンブルー、セルリアンブルー（フタロ）、セルリアンブルーディープの4つにセルリアンブルーの名前が冠されています。

ペイトの推しは何と言ってもコバルトターコイズブルー！！PG50のターコイズブルーはもともと大好きなんですが、そちらはどちらかというと緑みが強い色。レンブラントのコバルトターコイズブルーはPB28で、水色に色相が寄った色になります。

とても鮮やかで目を惹く色なのですが、ペイトは薄く水で溶いて下塗りに使ったり、差し色として使うことが多いです。

緑系

緑色は15色。↑の色見本では淡く塗っているのですが、フタログリーンやフーカーグリーンディープなどは、濃く塗ると、もっと深みのある色になります。ミント色のようなパステルカラーはなく、どの色もしっかり主張する色です。

コバルトターコイズグリーンは、ややくすんだ青緑。G色のためか、ややモヤモヤっとしています。

フタログリーンは鮮烈な緑で、このあと出てくるダスクグリーンにも同じくPG7が使われています。

茶系

茶色は12色！人物の髪の色に使えそうな色が沢山あります。

キナクリドンオレンジは水に濡れている状態がとても美しいので、ぜひお手元で見ていただきたいです。

グリニッシュアンバーの顔料はPBr8(マンガン ブラウン)が使われていますが、他メーカーではほとんど見かけないのでなかなか珍しいのかも。若干緑みの、粒状化する茶色です。

トランスペアレントオキサイドアンバーのような濃い焦げ茶も好きです。単一顔料で構成された色が多い中、この色は3つの顔料が使用されています。

黒・グレー系

グレー系も素敵な色が多かったので、ご紹介を…スピネルグレーはニュートラルな無彩色のグレー、ニュートラルチントはほんのり紫がかったグレー、ペイニーズグレーは青みのグレーになります。

チタニウムバフは、この系統の絵の具にしては珍しく(?)大理石のように冷ややかな印象がある色です。この系統、黃～黄土～茶色よりの色はよく見かけますが、レンブラントのチタニウムバフはごく薄い灰色。下塗りや混色で活躍してくれそうです。

ダスクカラーについてはこのブログでも何度か取り上げていますが、使う紙や絵の具の濃度によって表情が違うので、使っていて楽しいです。

ちなみに、ダスクカラーが発売されたのは2020年頃で、まだ今ほど分離色や粒状化色について騒がれてなかった時期だったと記憶しています。

白＋キラキラカラー

白とキラキラカラーはスキャンで再現しづらいので、写真でお届けしたいと思います。

オペークホワイトの隠蔽力がかなり高いです！仕上げのホワイト入れるときに重宝しそう。

レンブラントのキラキラカラーをキラキラさせるだけの動画 pic.twitter.com/2m6AELYzO7

— しんせつなペイト (@sinsetunapeito) May 3, 2024

レンブラントのキラキラカラーはとにかくおすすめです。

インターフェレンスシリーズは、角度によって色が見え隠れするキラキラカラー。「キラキラカラーを使いたいけど、あまり目立たせたくない』という方にピッタリです。

カメレオンシリーズとスパークシリーズは強いキラメキが印象的な絵具。カメレオンシリーズは名前の通り、カメレオンのように変幻自在に色が変わります。

スパークシリーズは、一つ一つの粒子径が大きいためか、夜空にスパークする星のようなキラメキです。

REMBRANDT(レンブラント)のchameleon(カメレオン)シリーズ。
見る角度によって3色に色が変化する～😭(←尊くて泣いてる)
右側は比較で塗ったターナーアクリルガッシュのラメカラー。 pic.twitter.com/fal6ldYR0s

— しんせつなペイト (@sinsetunapeito) March 17, 2020

Amazon等で販売されていた、スペシャルエフェクト12色セット（チューブタイプのもの）は廃盤になったそうです（固形セットは引き続きお取り扱いあり）
単色は継続して販売しているとのことですので、世界堂オンラインショップ等でご購入ください！

レンブラントの三原色

以前三原色の記事を書いた際、下記の3つがレンブラントの三原色である、とご案内していたのですが、正確に言うと赤・青・黄の代表色とのことでした。

①赤・青・黃の代表色
　パーマネントレッドディープ(PR254)
　アゾイエローライト(PY154)
　コバルトブルー(PB28)

正確には、下記が三原色になるとのことです。

②三原色
　フタロブルーグリーン（PB15）
　キナクリドンローズ（PV19）
　カドミウムイエローレモン（PY35）

せっかくなので、どんな違いがあるか塗り比べてみました！

①赤・青・黃の代表色

①の方は、彩度が高い色が多いので全体的に元気な印象があります。

赤色に該当するのは「The！赤！」という感じのパーマネントレッドディープ(PR254)なので、混色して作ったオレンジも赤みの強いオレンジになります。

青がコバルトブルーで粒状化する色なので、混色したときに色が分離して面白い表現ができるのも特徴的です。

ただし、緑色を作るのはちょっと難しいと感じました…！オリーブグリーンのような渋い感じの緑になります。

②三原色

フタロブルーグリーン、キナクリドンローズ、カドミウムイエローレモンの3色は、とにかく混色がキレイです！

絵具の混色って、意外と狙った通りの色が出ず、何度も絵具の分量を調整することがあるのですが、この3色についてはさっと思い通りの色を作ることができて感動…！

三色だけで絵を描いてみた！

そんなわけで、まずは①の三色だけで絵を描いてみました。

先ほど、コバルトブルーを使っているので色が分離するよ～、とお伝えしていましたが、スカートの部分がわかりやすいかなと思います。

コミックイラストを描く場合、いわゆる「赤」色の出番が多いので、この3色の組み合わせは重宝しそうです。

また、コバルトブルーの粒子感をうまく使えなさそう…という場合は、②のフタロブルーグリーンに置き換えてもいいかもしれません。

次に、②の3色の作成です。

こちらは、かなりキレイに色相環を作ることができました。

また、コバルトブルーのようなG色が無いため、滑らかな印象のイラストになります。

私の技術が足りないせいか、黒っぽい色を作るのだけは難しく、どうしても青よりの色相になってしまいました。

仙台水彩フェス

最後にもう一つ、5/25.26に開催される青葉画荘さんの「仙台水彩フェス」でレンブラント水彩絵具の体験会が実施されるそうです！

📢ブース紹介⑤：ターレンスジャパン「レンブラント水彩絵具120色全色＆レンブラント水彩画筆のお試し会」

オランダ王室から「ROYAL」の称号を授けられたロイヤルターレンス社が誇るレンブラント水彩絵具。
日本で初めて水彩画材のイベントに出展します！#仙台水彩フェスhttps://t.co/4zJ3xXuh2V pic.twitter.com/mvyhDwcMuF

— 青葉画荘@5/25,26水彩フェス (@aobagasou) April 23, 2024

普段は「ターレンスジャパン」としてイベントに参加、アムステルダム アクリリックカラーのご紹介をされることが多いそうですが、「レンブラント」ブランドとしての出店は初とのことです。

貴重な機会ですので、お近くにお住いの方はぜひ足を運ばれてみてくださいね^^

体験会は無料ですが、事前に予約が必要だそうです。
下記のリンク先から予約ができますので、注意事項をご確認の上、予約されてください。

ちなみに、こちらのページで、レンブラント水彩絵具の人気色BEST10を確認することができます。

トップにキラキラカラーが来るのはなんとなく想像していましたが、5~8位を青が占めているのはちょっと意外でした…！

【レンブラント水彩絵具・人気BEST10】

１．862　カメレオンバイオレットブルーグリーン　
２．861　カメレオンレッドバイオレットブルー
３．863　カメレオンブルーグリーンゴールド
４．860　カメレオンゴールドレッドバイオレット
５．534　セルリアンブルー　　　　　PB35
６．511　コバルトブルー　　　　　　PB28
７．506　ウルトラマリンディープ　　PB29
８．586　コバルトターコイズブルー　PB28
９．291　チタニウムバフ　　　　　　PW6/PBr7
10 . 373　ダスクピンク　　　　　　　PR122/PBk11 　　

https://www.aobagasou.com/post/suisaifes2024-%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%88-talens

まとめ

以上、レンブラント水彩絵具レビューでした！久しぶりにたくさんの絵具をご紹介できて楽しかったです＾＾

ホネ山さんが先にブログでご紹介されていたので、「ペイトはどういう切り口で書こうかな～？」と試行錯誤しましたが、それぞれ違った視点で書くことができたかなと思っています。

みなさんも、気になる色がありましたらお手にとって見てくださいね♪ペイトでした！