こんにちは、しんせつなペイトです。
よつばと!の新刊が出て嬉しい今日この頃ですが皆様いかがお過ごしでしょうか?

ちょうどよつばくらいの子どもがいるので、よつばの成長と自分の子どもの成長が重なって、読んでると目から汁がどんどこ出てきます。
今巻ではXで盛大なネタバレを食らってしまってグギギギギギという感じだったのですが、まぁそれでも面白かったです!

次の巻は、子どもが小学生5年生くらいになった頃かな?
さてさて、今回は久しぶりに描き方講座になります!
ペイトは常々、光の表現が上手くなりたい…!と思っておりまして…光の表現、デジタルではよく見かけてましたが、最近ではアナログでも上手に取り入れてらっしゃる方が多いですよね…!心底羨ましい…!
光源とか固有色とか、言葉の意味は分かっていても、じゃあ実際に透明水彩で表現するにはどうしたらいいんだ?というのが積年の悩みでした(-_-)
色々試行錯誤しているうちに、それらしく見える逆光の描き方が分かってきましたので、今回はそのやり方についてご紹介したいと思います!
逆光=人物の後ろから光が差している表現です。
あくまでも「それっぽく」なので、間違ってるところもたくさんあると思いますが、楽して逆光を描いてみたい方は、ぜひお付き合いください!
逆光の描き方 まとめ
こちらはXに載せた画像。1枚の画像に収めるため、だいぶ手順を簡略化してますので、ブログでは詳細をお伝えしていきます。

ワンポイントアドバイス
塗り作業に入る前に、重要なポイントをお伝えしておきます。
①完全に乾いてから塗る!
②コットン紙を使う!
今回、重色(色を重ねて塗るやり方)で塗っていきますので、下の色と混ざらない様に、完全に乾いてから塗るのがポイントです!

紙の裏側を触ってみて、ひんやりしてたらまだ乾いてません。
乾きが遅い場合はドライヤーを使うのもいいと思います。ドライヤーを使うと色が変わるとか、ムラができてしまうとかありますが、四の五の言ってられないので…笑
また、パルプ紙よりもコットン紙の方が絵の具が染み込みやすいので、重色した時に下の色が動きません。今回の手法を使う際は、なるべくコットン紙か、コットン高配合の紙を使うとよいです。
使った絵の具

今回使用した色はこちらです。
文房堂 イエローオーカー
月の光の柔らかな色合いを表現したかったので文房堂のイエローオーカーを選びました。

イエローオーカーなら、割とどこのメーカーでも良いかも
カドミウムイエローの様な強い発色の黄色よりは、イエローオーカーの様な柔らかい色のほうが合う気はするのですが、まだ試してないので今度塗り比べてみます。

意外とイケるかも?!
ホルベイン ニュートラルチント
便利すぎるニュートラルチント。この手法を発見してからは、ニュートラルチントが手放せなくなりました笑
ホルベインのニュートラルチントは青紫っぽい黒で、薄めると良い感じのグレーになります。
めちゃくちゃ薄めて使うのがポイントで、↑の画像くらいの濃度にして塗ってください。
ホルベイン 朧月・月夜
夜の絵なので、黒系の分離色を使いました。朧月は薄く黄色が分離するので、月明かりの夜の黒髪にぴったりでした。お持ちでない場合は、普段黒系で使っている絵の具で大丈夫です!
手順①:光を塗る

それでは、早速塗っていきます!今回使用したのはストーンヘンジアクアの細目です。
まずは、イエローオーカーで人物の輪郭だけ塗ります。
(月は描いてませんが)後ろから月の光が当たっているというイメージです。後ろに光源があるので、輪郭だけが光に照らされている、ということですね。
手順②:影のベース塗り①

次は、影のベース塗り。ホルベインのニュートラルチントで全体的に塗っていきます。

もうこの時点で「逆光!」って感じ!
輪郭は光が当たっているので、イエローオーカーを残しておく必要があります。そのため、ニュートラルチントはキャラクターよりも一回り内側を塗るようにしてください。

ちなみに、羽を塗り忘れてます。ほんとはこの段階で塗っておきます。
手順③:影のベース塗り②

鼻の頭に光が当たっていることを表現するために、マスキングをしてもう一度ベース塗りをしました。
ただ、この工程は無くてもいいかもしれない…もう少し影を濃くしたほうが良いのか、それともそのままで大丈夫そうかは全体的な絵の雰囲気を見ながら調整してください。
手順④:キャラクター塗り

いよいやキャラクター部分を塗っていきます!マスキングを剥がして、洋服のシワや髪の毛など、全体的に塗り進めました。
洋服や羽根の影などは、全てニュートラルチントで塗っていきます。他の色を影色として使わないほうが全体的な統一感が出ます。
塗り進めていくうちに、少し月明かりが弱いかな?と思いましたのでイエローオーカーも輪郭部分に塗り足しました。
月夜や夜の絵を描く場合は、なるべくキャラクター部分をカラフルしない方がそれっぽく見えます。

時間帯が夜だと、全体的に彩度が下がるのですが、カラフルな色を一個ずつ彩度下げていくのは大変だからです…!
使っている絵の具を四色だけにしたのも、色数を抑えることで全体的に色がとっ散らからないようにするためです。今回はより統一感を出すために、肌色も使ってません。
手順⑤:仕上げ(線の描き起こし+背景+ホワイト)

最後に仕上げです!塗り進めていくうちに主線が薄くなるので線を描き起こして、背景色を塗って、キャラクターにホワイトを入れていきます。
輪郭に光が当たっているので、ホワイトも輪郭中心に入れていってます。

髪の毛の細い線をランダムにいれるのが好き。
最後に、ホワイトをスパッタリングして完成です!
作例いろいろ!
さて、「逆光の塗り方、極めたり!」と思ったペイトは調子に乗って、いろんな絵を描いてました。作例としてご紹介していきます!

逆光…とはちょっと違いますが、普通に塗ったあとにニュートラルチントを全体的に塗ってみました。イメージとしてはこちらのツイートの右側です!
2025年現在の顔の塗りのトレンドです✨
— お絵かき講座パルミー (@palmie_oekaki) February 17, 2025
とりあえずコレを覚えておくと役立ちます👍 pic.twitter.com/9jLJI6o7CS

こちらは肌色塗ってみたバージョンですね。肌色塗ってても意外とイケました。

こちらは肌色塗らずの作例です。月を描いたほうが良かったかも。


上2つは同じシリーズ。普通に塗った上からニュートラルチントを塗ってます。エモい気がする。

こちらは、ニュートラルチントの代わりにインディゴを塗ってみようと思って、インディゴを塗ったつもりが間違えてツンドラブルーを塗ってしまって、物足りなかったので更にニュートラルチントを塗り足した作例です。

ややこしいわ!!
なので、ツンドラブルーのモヤッとした感じがあります。
まとめ
はい。というわけでなんちゃって逆光の塗り方まとめでした。
普通に塗った上からニュートラルチントを塗り重ねただけでも、結構手軽に今風のイラストになると思いませんか?!
ニュートラルチントを上から塗るときは結構ドキドキなのですが、意外となんとかなる…!ので、自分の普段の塗り方に飽きちゃったな~という方はぜひ試していただきたいです^^!
それでは!また今風の塗り方を発見したらシェアしたいと思います。しんせつなペイトでした!