こんにちは!しんせつなペイト(@sinsetunapeito)です。
とうとう…買ってしまいました!300gの水彩紙に印刷できるプリンター、Tango Xです!
(娘が邪魔しに来たので、足が映っていますw)
Tango Xを知ったきっかけは、リズミカル☆ベンさんのこちらのツイートでした。
HPのタンゴというプリンターを買いました!300gまでの紙に対応していて黒インクが耐水性だったので水彩紙での線画に使える!そして見た目が可愛くてコンパクト!ポストカードサイズの紙を並べて大きさ比較した、これでA4まで印刷出来る! pic.twitter.com/UmDfr8orv5
— リズミカル☆ベン (@omoriunko) May 15, 2020
(ベンさんから掲載の許諾得ております~ありがとうございます~~)
エッッッッ?!?!?!?!!?300gの水彩紙が印刷できちゃう?!!?
ペイトも一時期、300gの水彩紙に印刷できるプリンターを探していたのですが、公式サイトにはそこまでの情報が載っておらず、断念しておりました…
が、今まで使っていたプリンターが壊れたことをきっかけに、やっとTango Xを購入しましたので、ご紹介したいと思います^^
水彩紙に印刷と一言で言っても、
- デジタルで線画を描いて、塗りをアナログでやる!
- 自分でオリジナルの色見本カードを作る!
- 塗り絵をDLして塗る!
- 自分の線画を複数枚印刷して着彩計画を立てたり、着彩の練習をする!
- 名刺やサンキューカード、キャプションを作って、その上から絵の具で彩る!
こんな感じで、色々できることの範囲が広がりますよ~!ぜひお付き合いください!
水に強いプリンター(というかインク)について色々調べてみた
この記事を書くにあたり、プリンターについて色々と調べてみたのでまとめておきます。
意外と重要なポイントがいくつかありましたので、商品の紹介に入る前に、お伝えさせてください。
インクジェットプリンタとレーザープリンタの違い
プリンタには、一般的な家庭用のインクジェットプリンタと、会社などで使われるイメージの強いレーザープリンタの二種類があることは何となくご存知の方も多いと思います。
かなり大雑把に言うと、インクジェットプリンタではインクを、レーザープリンタではトナーを使って印刷するという点に違いがあります。
インクジェットプリンタ:粒子化されたインクをプリンタ用紙に直接吹きかけることで印刷する
レーザープリンタ:非常に小さい粉(トナー)を用紙に静電気で定着させ、熱や圧力によって圧着して印刷する
インクジェットプリンタで使われるインクは、顔料系のものと染料系のものがあります。顔料系のものであればある程度水に強いですが、染料系のものの場合水に弱く、滲んでしまいます。
レーザープリンタで使われているトナーは、水に強く、耐光性もあるそうです。
というわけで、水彩紙に印刷できるプリンタを選ぶ際は、
- 顔料系のインクが使えるインクジェットプリンタ
- レーザープリンタ
この二択になります。
インクジェットプリンタのインク形式
ただし、顔料系のインクが使えるインクジェットプリンタを選ぶ場合、注意点があります。
それは、黒のみ顔料インクなのか、すべての色が顔料インクなのか、です。
インクジェットプリンタのインクカートリッジですが、基本的にはC(シアン)、Y(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つが使われていることをご存じの方は多いと思います。
この中でも、①ブラックのみ顔料インクのものと、②4色全てが顔料インクのものがあります。
線画をカラーで印刷したい場合は②を選んだほうが良いでしょう。逆に、黒だけでいいのであれば、①でも問題有りません。
ちなみに、ペイトが以前持っていた黒のみ顔料インクのプリンタは、しばらく使わないうちに顔料インクが中で固まってしまったのか、黒が出なくなってしまったので処分しました…
顔料インクを使う場合は、こまめに印刷しておいた方が良いですね…
HP Tango Xについて
さて、プリンタについて簡単にまとめたところで、お待ちかねのHP Tango Xのご紹介です!
価格も記載していますが、この記事を書いた時点でのAmazonの価格になっていますのでご注意ください。
特長
項目 | 詳細 |
---|---|
発売日 | 2018年11月1日 |
インク | 4色(黒・カラー3色一体型)黒:顔料、カラー:染料 |
厚さ・坪量 | 60~300 g/m2 |
スキャン機能 | × |
価格 | 21,500円 |
Tangoは、PCではかなりお馴染みのメーカー、ヒューレットパッカード(以下HP)のプリンタになります。
あんまりプリンタっていうイメージ無かったけど、プリンタの売上は世界第一位だそうです(by Wikipedia)。
TangoとTango Xの二種類がありますが、XはTangoにリネンのカバーがついているだけで、中身は変わりません。
Amazonなどで現在購入できるのは、Tango Xになっています。
黒は顔料、カラーは染料のインクが使用されています。また、カラーだけが3色一体型で、黒かカラーのインクどちらかが切れても印刷できます。
4色全て独立型のインクでも、一色切れると印刷できなくなる機種もあるので、これはめちゃくちゃ嬉しいです…!!!
また、Wi-Fiに対応しているため、PCとプリンタを有線で接続する必要は有りません。アプリさえ入れれば、スマホからも印刷ができます。
ただし、スキャン機能は有りません。原画をスキャンしたい場合は、別途スキャナーを購入する必要があります。
Tango + CCDスキャナーがあれば、最強伝説の始まりですよ…
水彩紙に印刷してみた
きっと皆さん、水彩紙に印刷したらどうなるのかが一番気になると思いますので、実際に印刷した画像をご紹介していきますね。
なお、対応している紙の厚さは公式サイトに「60~300 g/m2」と記載があり、水彩紙によくある300g/m2までの紙が印刷できます。
こちらは、ポール・ルーベンスのキラキラ水彩紙(300g)に印刷してみたのですが、詰まることもなく印刷できました!(ちょっと薄いですが、元の線画データが薄かったためです)
Tangoの印刷設定
なお、Tangoでは高画質・標準・下書きの三種類の印刷設定が選べます。
museのニューTMK(207g)にそれぞれ同じ画像を印刷してみましたので、見比べてみます。
ニューTMKは、コピックにも使えそうな表面がツルッとした紙です
ちなみに線画はこちら。シャーペンで描いたものをスキャンしました。
高画質と標準
高画質
標準
「高画質」と名前がついているので、おそらく一番画質がよく印刷できると思うのですが、高画質と標準ではあまり違いがわかりませんでした。
線画が緻密なものだったりするともう少し違いがあるかもしれません。
下書き
下書き
下書きで印刷すると、高画質や標準よりもざらっとした感じになりました。線画の雰囲気次第なところはありますが、線がぱきっとしている場合は高画質や標準を選んだ方が良いかもしれません。
印刷した線画を水彩で塗ってみた!
かなりラフにですが、印刷した線画に水彩で色を塗ってみました。
写真
スキャン画像
滲まずに塗ることができて、感動です!
なお、線画を塗る際は、完全に乾いてから塗ってください。顔料インクといえども、印刷してすぐの場合はインクが紙に定着していないため、滲んでしまうことがあります。
上記の画像は、印刷して3日以上経ってから塗ったものですが、最低でも1日~2日は置いておいたほうが安全です。
すぐに塗りたい!というときは、水で表面のインクを落とす…とかやるといいかもですね
コピックにも使えるか?
今まで水彩の話ばかりしていましたが、ブログを見てくださる方の中にはコピックなどのアルコールマーカーを使われる方も多いと思いますので、回答します!
コピック・アルコールマーカーも滲まずに使うことができます!\(^o^)/
Ohuhuさんのメールマガジンで描いたイラストも、実はTangoで印刷したものに着色しています。
失敗したときに線画を書き直したくなかったので…
まとめ:アナログ絵師三種の神器の一つ?水彩紙に印刷できるプリンター
以上、300gの水彩紙に印刷できるTangoのご紹介でした。
冒頭でもお伝えしましたが、水彩紙に印刷できるようになると、創作活動が更にはかどりますよ~。
そして皆様…お気づきかもしれませんが、これは「透明水彩とプリンター」というシリーズで続けていこうかなと思っています。
第二弾は、今回ご紹介したTango以外で、水彩紙に印刷できるプリンタをたくさんご紹介したいと思いますので、お楽しみに!