タイトルは、分かりにくいですが『トラ・トラ・トラ!』をもじってます。ペイト(@sinsetunapeito)です。(しかしながら見たことは無い)
タイトル通り、今回は水彩紙をレビューしていきたいと思います!
レビューというより、ペイトが使い心地を忘れないためのただの感想となっております。笑
前回も言いましたが、透明水彩をやっていく上で紙はとても大事です。「なんだか透明水彩って難しいかも…」と思っていても、紙を変えると改善されることも多いです。
とは言え、水彩紙の種類はとても多く、どれがどんな特色なのか分からない方も多いと思います。
ペイト自信もあまり紙に詳しくはありませんが、個人的に思った使い心地をダラダラと記載していきますので、良ければどうぞお付き合いください!
はじめに
水彩紙の感想をお伝えするついでに、該当の水彩紙を使って描いた絵も載せておきます。
好き勝手に感想を言っていきますが、水彩紙は描き手によってかなり好みが分かれますので、「ペイトはこんな風に思っているんだな」程度に考えていただけると嬉しいです!
新しい紙を使ったら、随時更新していきますね!
ARCHES(アルシュ)
水彩紙の王様、アルシュです!
Amazonのレビューでも、「価格も、質感も、何もかも想像以上」「これを使ったら、他の紙は眼中に入らなくなりました」と言ったなんだかよくわからんがとにかくすごい(意訳)といった絶賛の声が上がっています。
ペイトもとても好きな紙で、初めて使った時はあまりにもキレイにぼかすことができて感動しました。
アルシュを使ってようやく、水彩紙の原料にも気をつけるようになり、私の描き方(ぼかし多用、ごりこり重ね塗り)の場合は、アルシュのようなコットン100%が合ってることに気づきました…
アルシュのサイジングにはゼラチンが使用されており、色の光沢や透明感を維持しながら、絵具の紙への吸い込みを防ぐことができるそうです。(詳細は下記の引用をご覧ください)
ARCHES®は、世界の製紙工場で唯一、水彩紙を「芯まで」ゼラチンでサイジング処理しています。天然のゼラチンを用いて芯までサイジング(別名:内填サイジング)を施すと、色の光沢や透明感を維持しながら、絵具の紙への吸い込みを防ぐことができます。この処理をした紙はウォッシュを重ねることが可能で、紙の強度が高いため、消したりこすったり(スクラッチ)しても破れや毛羽立ちが非常に少ないです。また、湿っている間でも乾いた後でも絵具を取り除けば、元の真っ白い紙に戻ります。アルシュ水彩紙は、大量の水分を吸収しても形状の崩れはほとんどありません。
公式サイトより引用
絵の具が紙に吸い込まれないということは、紙の表面に顔料がとどまるため鮮やかさを保てるということでしょうね。また、重ねて塗っていくことで色に深みを出すことができます。
そんなある種ですが、ネックは値段が高いことでしょうか…!とはいえ、12枚入りのパッドタイプであれば3,000円ほどで買えるので、パッドタイプのものから試してみるといいかもしれません。
ペイトは細目を使いましたが、ちょっとシャーペンが引っかかる感じがするので、極細目を使ってみたいと思います。
描いた絵 蓮子
マルマン vifArt(ヴィフアール)
ペイトが最初に手に取った水彩紙なので、とても思い出深いです!
マスキング液を使うと紙がベロベロに持ってかれるのがどうしても気になって、一時期離れてました。
最近また使いましたが、あれ?こんなに塗りやすかったっけ?とびっくりしました。
ただ、相変わらず表面は強度は強くないため、調子に乗ってごりごり塗っていくと表面が削れていきます…あとは、紙肌が黄色いので、スキャンしたときに黄みが残るのが少しになります。
さらっと塗るには気軽に使えていい紙だと思います~!
描いた絵 サーモンラン!
ホルベイン ウォーターフォード 細目
細目なので表面がめちゃくちゃツルッツルです…!個人的には中目の方が好きですが、つけペンなどを使って線が細かい絵を描く時は細目が向いてそうです。
ツルツルのせいか、水彩で塗ってもコピックで塗ったように見える気がしました。
描いた絵 チャイナイカちゃん~♪
ホルベイン ウォーターフォード 中目
製紙会社として由緒あるセントカスバーツ ミル社で製造された英国の代表的な高級水彩紙です。
ホルベイン公式サイト
100%コットンを使用しており、マスキングなどあらゆる技法に耐えうる表面強度を備えています。
絵具の吸い込みを抑えることにより発色が良く、にじみやぼかしが美しく仕上がります。
ペイトがヴィフアールの次に買った水彩紙がウォーターフォードの中目でした!
水彩紙の優等生といった立ち位置で、万人に使いやすく、値段もアルシュほどは高くありません。
コットン100%の紙で一番のおすすめは、と言ったらこのウォーターフォードを挙げると思います。
W&N コットマン 細目?
ヴィフアールと同じく、表面の強度についてはやや弱めな印象。
ごしごししてたらちょっと削れて焦りました…!
細目は表面が滑らかで線を描きやすいし、塗りやすかったです。
描いた絵 ホタルてゃ
ミューズ ストーンヘンジアクア 細目・荒目
ストーンヘンジアクア COLD PRESS(荒目)は、一般的な作品から重厚な作品まで 幅広く描ける程良い荒さの紙肌を持つコットン100%の水彩紙です。表面は適度な 保水力を有し、にじみやぼかし、リフティングなど様々な水彩技法の表現性に優れ ます。 アーティストのニーズを満たす紙。それがストーンヘンジアクアです。
ミューズ公式サイトより
プレゼント企画で当たりました!ありがとうミューズさん!
荒目をひとまず使いましたが、コットン100%ということもあり塗りやすかったです。
荒目ですが、そこまでボコボコしてなかったです。お値段は少し高め。
描いた絵 Dreamin’
ホルベイン ホワイトアイビス
良質パルプにコットンを高配合したメイドインジャパンの高級水彩紙です。
ホルベイン公式サイトより
吸い込みを抑えることにより絵具が均一に表面に留まり美しい発色に仕上がります。
表面強度が強く様々な水彩技法に適しています。やや荒目に近い中目の紙肌で白い紙色が特徴です。
さすが、名前にホワイトとつくだけあって白いです!
紙目のザラつきが凄いので、コミックイラストを描くのにはちょっと意見が分かれるかもしれません。
風景画などをダイナミックな筆致で描く時はとても相性が良さそうです。
スキャンした時に目のでこぼこが目立つので、できれば紙の目を消してくれるスキャナー推奨
使っていて気になった点としては、はみ出さないように綺麗に塗ったはずが、時間が経つと滲んでしまっているところです。
あれ、、、なんででしょう?
もしかしたらですが、紙が風邪を引いていたのかもしれません。ホワイトアイビスは他の水彩紙と比べると、風邪を引きやすい気がします…
水含みが良い紙で、たっぷりの水を使って塗っていると紙の裏側がたゆんたゆんになってました。
私は使ったことないですが、ホワイトアイビスの色紙とかもあるようで、Twitterなどで使っている方をちょくちょく見かけます。
描いた絵 SPLATCALYPSE
ミューズ ホワイトワトソン
ホワイト色は夏や冬といった明度差の表現に最適な白色度をもち、着彩と同時にコントラストを発しながら描いていけます。ホワイトワトソンの白色度は添加剤を用いず、自然水のみで仕上げてあります。絵具やチャコール、パステルののりが良く、特に水彩絵具の発色が良い紙です。保水性が高く、ぼかし、にじみ、バックラン、リフティングなどの表現性にすぐれます。表面強度が高く、マスキング耐性を持ちます。
ミューズ公式サイトより
Twitterで「実家のような水彩紙」と表現している方がいらっしゃったのですが、まさにその通りの紙です!
リフティングし易い紙なので、「あ、失敗しちゃった!」という時もササッと絵の具をこすり取って修正することができます。
紙色も白いため、コミックイラストの明るい色がとても映えます。
ただし、ぼかしはあまり得意ではなく、水彩境界が少し出やすいかったので、そこが気になる方はコットン100%の紙を使われたほうが良いかもしれません。
マルマンスケッチブック
安い!どこにでも売っている!
サイズも色々ある!なにげにコラボ商品が多くて見てて楽しい!
…という感じで、とてもお気に入りのマルマンスケッチブック。
厳密に言うとスケッチブックで水彩紙ではありませんが、水彩も意外と使えますということでご紹介です~!
重ね塗りなどはかなり厳しいですが、ササッと塗る分には問題なく、発色もいいため手軽に使ってます!
特に、シャーペンで描いた時の滑りの良さがめちゃくちゃ良くて、それを味わうためにマルマンスケッチブックを使っているといっても過言では無いほどです笑
描いた絵 セーラーイカちゃんとBLイカタコ
モンバルキャンソン
パルプ紙なので、思っても見なかったところにバリバリ水彩境界ができます。
なので、コットン100%の紙と全く違うアプローチで塗る必要があります!
ペイトはここに気づくまでに何年もかかりました…
具体的にいうと、にじみ・ぼかしは多用せず、あえて水彩境界を残すような塗り方です。そうすることで、めちゃくちゃ楽しく塗ることができます。
自分のスタイルに紙を合わせるのではなく、紙に自分を合わせるべし!!
描いた絵 シオカラーズ!
ミューズ ランプライト
ランプライトは暖色系の白地とコットン100%の豊かな彩色性をコンセプトに開発した、新しいタイプの水彩紙です。
ミューズ公式サイトより
絵具を強くはじいて顔料が表面に残るため発色が良く、ぼかしやにじみ、リフティングといった画面上のコントロールが容易です。
名前の通り、ランプの灯りのような温かみのある紙色です。ぼかしやすく使いやすい紙でした。
絵具を強く弾く、とありますがそこまで気になったことは無いです。今度試してみます。
ホルベイン クレスター
コットン繊維と良質パルプを原料とし、自然な紙肌と風合いのあるナチュラル色の水彩紙です。表面を強化してあるので毛羽立ちも少なく、水彩画はもちろん、パステル・色鉛筆を使用した作品にも効果的です。
ホルベイン公式サイトより
こちらも温かみのある紙肌。ちょっと茶色い感じで表面がザラっとしているところが面白いです。
これは個人的な意見なのですが、紙目に特徴がある紙ってすごく好きです…w
パルプが含まれてますが、ぼかしにくいといったこともなく、塗りにくさは感じませんでした。
描いた絵 魔理沙
まとめ:紙の特徴を知って楽しい水彩ライフを!
ひとまずこんなところでした!
3年前の記事なので、ここからかなり使った水彩紙が増えました…なので、もっと水彩紙単体の記事も増やしていきたいと思います!
その際はぜひご覧ください~ペイトでした\(^o^)/