こんにちは。しんせつなペイト(@sinsetunapeito)です。
前回は『2,000円で水彩を始めてみよう』ということで、使用する道具について書きました。
今回はいよいよ実践編です!実際に三原色で塗ってみましたので、制作過程を解説していこうと思います~。
完成品はコチラ💛サーモンランのイカちゃんとシャケです!
youtubeにメイキング動画もUPしていますので、どういう風に塗っているのかなど確認されたい場合はこちらご覧ください。
最後に線画も配布してますので、よければお付き合い下さい!
はじめに
メイキングの前に、三原色や使用した道具について説明しておきます!
三原色について
三原色の定義は下記の通り。
シアン(水色)、マゼンタ(赤紫)、イエロー(黄色)の組み合わせの事。
出典:色の三原色 (いろのさんげんしょく)とは【ピクシブ百科事典】
とりあえず赤青黄を使う…という感じでペイトは覚えてます(厳密に言うと違います)。
着色のワンポイント
水彩におけるテクニックをざっくり記載しておきます。
・白=紙の白を使う
・混色は2色までが無難(色が濁るので)
・グレー系の色は3色混ぜて作る
・ピンクや水色は赤や青を薄めて表現する
割と一般的なテクニックなので、三原色縛り以外でも使えます。
色見本
着色に入る前に、簡単な色見本を作っておくのがオススメです。
絵の具をどれくらい混ぜると、どんな色を作れるのかを知っておき、着色時に慌てないようにするためです。
↑の画像は、今回作成した色見本。混色で色を作ると、全体的に落ち着いた柔らかな色合いになりました。
使用した画材
今回使用した画材です。
- ホルベインの三原色
- 水筆 小
- ヴィフアール 水彩紙
- 水入れ、キッチンペーパー
前回のブログでもお話ししましたが、ホルベインの三原色は↓です。
- フタロブルー レッドシェード
- キナクリドン マゼンタ
- イミダゾロン イエロー
今回、イミダゾンイエローが無かったのでオーレオリンで代用しています。
三原色で塗ってみた!メイキング&解説
そんな訳で長くなりましたが早速メイキングです。色名についてはは全部赤・青・黄で説明していきます。
動画からキャプチャしてきたので、画質があまり良くなくすみません…
最初に肌を塗る
黄色ベースで赤を少しずつ混ぜていき、肌色を作ります。
別の紙に試し塗りをして、理想の肌色が出来たら塗っていきます。
私はだいたい、頬かおでこの方から色を塗っていきます。
耳の先や頬に、赤を薄く乗せます。
頬のように皮膚が薄くて血色の良いところは赤みを足すと、生き生きした皮膚を表現できます。
大きい絵の場合はもっと塗り重ねていきますが、今回は小さい絵なのでこの辺で肌の塗りは止めました。
ちょっと分かりにくいですが、肌色の水彩境界が出来てしまったので、絵の具を落として綺麗にした筆でぼかしてます。
意図しないところに出来てしまった水彩境界は早めに処理しておきます。
細かいところも丁寧にやっておくと、作品の完成度が増す…ような気がします!
影は紫色で。差し色を加えるのがポイント
赤と青を同量混ぜて紫を作り、影になる部分を塗っていきます。
影は主に帽子やTシャツの白い部分のみ。オレンジのつなぎや長靴の影は後で塗ります。
紫が乾かないうちに、黄色を差し色で入れました。
紫1色よりも、黄色など別の色が入っていた方が複雑な色味になるような気がします。
ただ、やり過ぎると汚くなってしまうので、ごくごく控えめに入れていきます。
ゲソを塗る
赤ベースに黄色を混ぜていって、オレンジを作ります。
サーモンランといえばオレンジと緑!オレンジは沢山使うので、最初のうちに沢山作っておきました。
ゲソと、
フクも塗っちゃいます。
アタマやクツは緑色で
黄色と青を混ぜて緑を作ります。
三原色で作る緑は落ち着いた色合いになりますね。
帽子のツバは、白いところを少し残した塗り方にしました。
灰色を作ってパウチやシャケを塗る
赤青黄を混ぜてグレーを作ります。
パウチを塗って…
ついでにシャケも塗りました。
グレーが乾かないうちにヒレの部分にオレンジを塗ってぼかします。
浮き輪は濃いめのオレンジで
先程作ったオレンジに赤を少し足して濃いめしたもので浮き輪を塗ります。
髪の色と同じ色にしてしまうと、境目がわからなくなりそうだったので(>_<)
フクを濃くする
服の色が薄いと思ったので、オレンジで重ね塗りしました。濃い部分と薄い部分をハッキリさせていきます。
これは塗り方の例。フチがハッキリしている部分と、ぼかしてある部分を作ることで、単調な塗りにならないようにしてます。
一番濃い影を塗る
全体を見て、影色が薄いと感じたので追加で塗りました。
今回はやりませんでしたが、スマホで絵を撮って全体のバランスを確認することもあります!
茶色を作ってロープを塗る
オレンジに青を少し足して茶色を作りました。その色でロープ部分を塗っていきます。
塗りはこんなところで終わりです。
線画起こしでメリハリを出す
いよいよ最後の仕上げ、線画起こし。私の好きな作業のひとつです!
今のままだと線が薄いので、シャーペンで線画をなぞっていきます。
全部なぞっていくよりも、輪郭+強調したいところだけをなぞった方がメリハリが出ます。
スパッタリングで画面に動きを出す
画面が淋しいので、スパッタリングでオレンジを散らして完成です。
完成!
こんな感じになりました!こちらの画像は、スマホのアプリで加工しています。
加工したほうがなんだかオシャレ度が増す気がする
まとめ
イカがだったでしょうか~?3色だけでも意外と塗れますよね!
敷居が高いと思われがちな水彩ですが、全然そんなことはないです。
水彩とっても楽しいですし2,000円で気軽に始められるので、みなさんもぜひお試しください~✩.*˚
線画はこちら。水彩紙に印刷して塗り絵に使ってください!