こんにちは。しんせつなペイト(@sinsetunapeito)です。
今回はちょっと毛色を変えて(?)…
学童用の絵の具の代名詞、サクラマット水彩についてを取り上げてみようかなと思います!
以前メルカリで画材を購入した時に、オマケで大量のサクラマット水彩を付けていただいたことがあり…
今まで画材入れの中で眠っていたのですが、「そろそろ固まってしまうのでは…?」という危機感を急に抱き、ハーフパンに出すことにしました。
サクラマット水彩というと、学校で使う絵の具というイメージが強いと思いますが、水分を調整することでイラストにも使うことができます。
気になる方は、ぜひお付き合いください。
サクラマット水彩について
サクラ”マット“水彩なので、「あー、不透明水彩なのね」と思ってたのですが、HPを見に行くと水分量により透明調にも不透明調にもできるという文章を発見…!
そもそも不透明水彩と透明水彩の違いとは何だろう?と思って調べてみました。
透明水彩絵具と不透明水彩絵具の違いは顔料(顕色材)とアラビア ゴム(展色材)の配合比が大きく関係してきます。
ホルベイン 公式サイトより
透明水彩絵具は顔料を少なくしてアラビア ゴムの量を多くし、不透明水彩絵具〈ガッシュ〉は逆に顔料比率を高めてアラビア ゴムを少なく配分して作られています。
透明水彩絵具は糊成分が多いために絵具の透過性が高まり、顔料が多く糊成分が少ない不透明水彩絵具〈ガッシュ〉は、絵具の奥深くまで光が届かないため不透明に見えます。
そもそもの成分に違いは無いため、水分量により透明感の調整が出来るということですね。
とはいえ、不透明水彩なので完全に透明水彩の様に扱えるわけではありませんのでご注意を。
とういわけで、早速手持ちの色を塗ってみました!
色見本/カラーチャート
こちらが色見本です。思っていたよりも発色が良いです。
百均の絵の具なんかだと、糊と顔料が分離して混ぜにくかったりするものもありますが、サクラマット水彩はそんな事は全くありません。
ちなみに、サクラマット水彩を透明水彩として扱う際のポイントですが、とにかく多めの水で溶いてあげることだと思いました…!
先程の引用にもあった通り、不透明水彩は顔料の部分が多いので、水が少ないと透明感が損なわれます。
こちらは色遊びしてみた画像。混色しても、濁りにくいと思いました。
ちょっと分かりにくいですが、ぐんじょうあたりは粒状化しているので、塗った感じが滑らかな色と混ぜると分離色が作れます…!
これはあかとぐんじょうを混ぜて作った色。
これはレモンいろとぐんじょうを混ぜて作っています。
サクラマット水彩を使って描いた絵
いつもはあまり混色せずに、絵の具そのままの色で塗ることが多いのですが、今回は混色メインで塗ってみました。
何故かと言うと、サクラマット水彩はストレートな色…言い換えると原色そのままの色だからです。
常々思ってますが、原色を複数使いつつ、まとまりのある画面にするのは中々難しい…
なので、ペイトは混色して同じ彩度になるような色作りをしました。
こんな感じです。肌色も、そのまま使うのではなく、白を混ぜることでよりふんわりした色になるように調整しました。
しゅいろは、沢山の水で薄めると肌の赤らみを表現するのに丁度良い色になります。
描いた絵はこちら。最近メイドを描くのにハマってます笑
いかがでしょうか。思っていたよりも水彩風に塗ることができたかな、と。
ただ、混色した色を塗り重ねていくと、透明感が段々と消えていったので(背景の部分とか)、重ね塗りする際は中医が必要です。
まとめ:コスパ最強?!サクラマット水彩
(画像は、ハーフパンに固めたサクラマット水彩です)
学校用というと軽く見られがちだと思いますが、学校のような多くの人が使うものだからこそ品質が良く使いやすくできているのだな、と改めて思いました。
完全に透明水彩の代わりとして使うことは難しいですが、水分量などに気をつければ水彩風の表現をすることができるので、皆さんも試してみてください^^
ただ、紙は絶対に水彩紙を使ってください………
水彩は絵の具よりも筆よりも紙が一番大事なので。
オススメはウォーターフォードのようなコットン100%の水彩紙です。
あと、驚くべきはその値段の安さです。24色セットが1,000円という、破格のお値段…!
このセットには入ってませんが、きんいろとぎんいろもあるので、キラキラもカバーできます!
サクラマット水彩についての記事、第二弾です!こちらでは、サクラ透明水彩についても触れています。