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透明水彩 絵の具の選び方①【最初はセット商品がオススメ!?色々考察してみた】

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こんにちは。しんせつなペイト(@sinsetunapeito)です。

先日はこちらの記事をアップしました。2,000円で水彩に関する道具を揃えて、実際に塗ってみようという内容です。

今回はちょっと発展して、今まで水彩をやったことが無いけれど、じっくり水彩に取り組んでみたい人向けの記事を書きたいと思います。

何回かのシリーズとしてやっていこうと思うのですが、第一回目は、絵の具の選び方についてお話しようと思います。

水彩を始めるにあたって必ず揃えなければならない画材は、絵の具・紙・筆の3つです。

実は、この3つ、どれも選ぶのが難しいです…笑

なぜかというと、メーカーや材質によってそれぞれ特徴が変わる上に、自分の技法や表現したいイラストに合ったものを選ぶ必要があるからです。

他の人がおすすめしているものでも、自分にはイマイチ合わなかった、ということも…

この様に、自分にしっくり来る道具と出会うまでの道のりが長いのが、アナログのいいところでもあり、悪いところでもあります。

選ぶのに迷う時間が楽しい人や、出会うまでの過程を楽しめる人にとっては楽しい沼。しかし、「私には合わないな…」と思って辞めていかれる方もいらっしゃるのでは無いでしょうか…

選び方のコツさえわかっていれば、そういったミスマッチもある程度は防げるはず…。

そんな思いを抱きながら、今回は絵の具の選び方について書いていきたいと思います!

最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^

目次

絵の具を選ぶ上で一番大切なこと。それは…

最初に断言しておきます。絵の具は使いたいもの(色)を使うのが一番!ということ!

この色可愛いな、使ってみたいな…と思う色があれば、それを実際に手に取ってみて、紙の上に色を広げてみてください。

透明水彩がデジタルイラストと違うところは、実際に目の前で絵の具を塗って、色の拡がりやにじみ、重なりを現実のものとして楽しめるところにあります。

絵の具と一言で言っても、ザラつきのあるもの、マットな質感のもの、色が拡がりやすいもの、紙馴染みがいいものなど様々です。

最初は知らずに使っていていいと思います。慣れてくると段々と分かってくるものなので。

色が綺麗なだけでなく、”塗っていて(なぜか)楽しい”という感覚が、感触があるということをぜひ知っていただきたいですし、もっと広まって欲しいなと思っています。

以上が水彩を楽しむ上での前提です。次に、色々なパターンに分けておすすめの絵の具を見ていきたいと思います。

コミックイラストを描く人におすすめしたい、コラボセット!

自分がコミックイラストを描いているので、うちのブログを見てくださる方も同じ傾向にあるのでは無いかと思います。

そんな方が選ぶ最初に選ぶ絵の具としてオススメなのが、ホルベインが出しているコラボセットです。

こちらの商品ですが、水彩イラストレーターさんがオススメしている色のセットとなるため、通常のセット商品と比べるとかなりイラスト向けのラインナップとなっています。

現在は時雨さんとのコラボセットが販売中で、過去には友風子さん、七神マナさん、夏目レモンさんと言った第一線で活躍されているイラストレーターさんとコラボしています。

試しに、時雨さんのセットに含まれる色を見てみましょう。

ピロール レッド
オペラ
ジョーン ブリヤン No.2
オーレオリン
レモン イエロー
サップ グリーン
ピーコック ブルー
コバルト ブルー ヒュー
ウルトラマリン ディープ
インジゴ
ミネラル バイオレット
ランプ ブラック

時雨さんのセットに選ばれている色は、ホルベイン水彩総選挙で毎回一位のオペラを始めとして、どれも水彩でイラストを描いている方に人気がある色ばかりです。

定番色が、どちらかというと混色を前提に選ばれているのに対し、時雨さんコラボセットはそのまま使える色が揃っているので、混色が苦手という方にもオススメです。

明るく、鮮やかで使いやすい色が揃っているので、コミックイラストを描いているけど、どの色を選べばいいか分からない…という方にまず手にとって頂きたいです。

ちなみに、こちらは通常色のセット。

クリムソン レーキ
バーミリオン ヒュー
イエロー オーカー
パーマネント イエロー ライト
パーマネント グリーン No.1
ビリジャン ヒュー
コバルト ブルー ヒュー
プルシャン ブルー
バーント シェンナ
バーント アンバー
アイボリ ブラック
チャイニーズ ホワイト

赤・黄色・緑・青・白・黒がバランス良く入っていてこれはこれでいいのですが、コミックイラスト向けという点ではコラボセットに軍配が上がります。

コラボセットの方が500円ほど価格が高いのですが、その分パッケージイラストが描き下ろしだったり、イラストメイキングの小冊子がついていたりと豪華仕様になっています。

とりあえず水彩絵具を手に取ってみたい人、絵を描くのが初めての人には定番のセット

  • とりあえず水彩絵具に触れてみたい
  • 絵を描くのは初めてなので、どんな色がいいのか分からない
  • 満遍なく色を揃えたい
  • 費用はなるべく抑えたい

という方向けは、ホルベイン・クサカベ・ターナー・W&N(コットマン)いずれかのメーカーのセット商品をおすすめします。

理由について、深掘りしてみていきます。

品質が良く、使いやすい

上記で挙げているメーカーの絵の具は、基本的に品質が良いです。
(上記以外のメーカーのものも、勿論品質はいいです。ただ、価格がやや高めであったり、手に入りにくかったりと初心者にとってはハードルが高いため、今回は紹介から省いています)

品質がいいと一言で言っても、色々な意味が含まれています。

  • 滑らかで 色伸びが良い
  • 紙への馴染みが良い
  • 発色が良い(顔料次第なところもアリ)
  • 混色した時に濁りが少ない
  • 絵の具が変質しない
  • チューブの中で硬化しにくい
  • 安全な材質で作られている

大体こんなところでしょうか。特に上2つについては、そのまま絵の具の使いやすさに直結するため重要です。

100均などでも絵の具は売っていますが、発色は良いものの色伸びが悪かったり、顔料と糊成分が混ざりきっていなかったりと、使いにくい印象です。

品質がいいものは(誰にとっても)使いやすく、また使いやすいことでストレスが無くなり、絵を描くことが続いていきます。

ネットショップなどに売っており、手に入りやすい

上記メーカーの絵の具は、基本的に画材店であればどこの店舗でも取り扱いがあります。

また、ホルベインであれば、東急ハンズの様な大きめの雑貨店でも取り扱っていることがあります。

「この色が欲しいな」と思ったときに、すぐ買えるという環境はとても大事です。買うために色々と調べなければならないのは一苦労ですから…

あえて手に入りにくい絵の具を手に入れようとしたら、それは水彩沼の始まり…

色々な人が使っているので、作例が豊富

ホルベイン・クサカベ・ターナー・W&Nは使用している人が多いため、作例やメイキングが豊富なのも魅力の一つです。

好きなイラストレーターさんが使っている絵の具を自分でも使ってみる、というのも上達への一歩でしょう。ただし、一点だけ注意点が。

何かというと、水彩絵の具は似た名前が多い上に、同じ名前でもメーカーによって色が違うことが割りとよくあります。

ですので、必ず同じメーカー・同じ名前の絵の具を買うこと、です。

セットにする理由

セットをおすすめする理由については、バランスよく色が揃っていることと単品で買うよりも少し安く買えるからです。

参考までに、これから紹介する12色セットの値段をAmazonで調べてみました。

  • ホルベイン:2,150円
  • クサカベ:2,530円
  • ターナー:1,300円
  • コットマン:2,551円

ターナーはもともとは定価2,500円位だそうですが、Amazon価格でめちゃくちゃ安くなってます。

各メーカー単品で買うより少しだけ安くなります。

ホルベイン・クサカベ・ターナー・W&N(コットマン)の12色セット

これからご紹介する12色セットですが、基本構成は大体どこのメーカーも同じでした。

わかりやすく、日本語で表記してみます。

臙脂色:少し黒く深みのある艶やかな紅色
朱色:やや黄を帯びた赤色
黄土色:茶色がかった黄色
黄色
黄緑色
緑色
青色
紺色:紫がかっている暗い青
茶色
焦茶色:黒みがかった茶色

いかがでしょうか。学校で使った絵の具も、大体こんな感じのセットでしたよね。このセットであれば、人物画・風景画は大体描くことができると思います。

臙脂色と朱色については、黄色と混色して肌の色を作れます。

黄緑・緑については、黄色や青と混色することで無限に緑色のバリエーションが作れます。

白と黒については、人によっては「水彩で使わない」と仰ってる方もいますが、白でハイライトを入れたり、黒をほんの少し混ぜることで彩度が低い色を作ったりできます。

それでは、次の項目で、それぞれメーカーごとに見ていきたいと思います。

ホルベインの12色セット

クリムソン レーキ
バーミリオン ヒュー
イエロー オーカー
パーマネント イエロー ライト
パーマネント グリーン No.1
ビリジャン ヒュー
コバルト ブルー ヒュー
プルシャン ブルー
バーント シェンナ
バーント アンバー
アイボリ ブラック
チャイニーズ ホワイト

ホルベインの12色セットは、かなり定番のラインナップ!まさに上で記載した日本名と完全に一致しています。

安定のホルベイン

クサカベの12色セット

ローズマダー
バーミリオン
イエローオーカー
パーマネントイエローライト
サップグリーン
ビリジャン
ウルトラマリンライト
プルシャンブルー
バーントシェンナ
バーントアンバー
アイボリーブラック
チャイニーズホワイト

クサカベはホルベインとほぼ一緒のラインナップですが、青枠がコバルトブルーではなくウルトラマリンライトになっています。

どちらも強く明るい青で、かつ粒状化する色です。ただ、ウルトラマリンの方がより強く粒状化し、かつ深さを感じる青なので、お好みで選ばれると良いでしょう。

ターナーの12色セット

パイロール レッド
パーマネント スカーレット
イエロー オーカー
パーマネント イエロー
サップ グリーン
フタロ グリーン(ブルーシェード)
ウルトラマリン
フタロ ブルー(グリーンシェード)
バーント シェナー
バーント アンバー
アイボリー ブラック
チャイニーズ ホワイト

ターナーは、臙脂色の枠にパイロールレッドが来ています。これはいわゆる「THE・赤!」という色で、ランドセルの赤です。

個人的には、臙脂色よりも赤色の方がイラストでは使いやすいので、イラストを描かれる方にはターナーをおすすめしたいです。

また、青がウルトラマリンとフタロ ブルー(グリーンシェード)の2つ。これはどちらも鮮やかな青です。ホルベイン・クサカベにはプルシャンブルーが入っているので、ここも少し違いますね。

W&N(コットマン)の12色セット

パーマネントローズ
アリザリンクリムソンヒュー
カドミウムレッドヒュー
イエローオーカー
カドミウムイエローヒュー
ビリジャンヒュー
ウルトラマリン
コバルトブルーヒュー
パープルレーキ
バーントシェンナ
セピア
チャイニーズホワイト

W&Nからは、プロフェッショナルではなくコットマンを選んでみました。上記で紹介しているのはハーフパンですが、チューブの12色セットもあります。

プロフェッショナルは12色でも定価7,000円なので…

上3つのメーカーと比べると、色のセレクトに個性があって楽しいです!

まず、赤枠がパーマネントローズ、アリザリンクリムソンヒュー 、カドミウムレッドヒューと3つもあります。

その代わり、黄緑の枠が削られて緑はビリジャンヒューのみ。他には、紫(パープルレーキ)があったり、黒の代わりにセピアが入っていたりと面白いラインナップです。

なんでこの選出?!

まとめ

以上、長くなりましたが透明水彩絵の具の選び方を独断と偏見で語ってみました。

ペイトは最初にホルベインの18色セットを買って、『なんで他の人みたいにアニメっぽい塗りができないんだろう…?』と長らく思ってました。

ここで、コミックイラスト向けのコラボセットを買っておけばだいぶ違っただろうなと思っています。ちょっと回り道をしてしまいました。

同じ様に困っている方や、どういう風に絵の具を選べばいいか分からない、と思ってらっしゃる方の手助けになれば嬉しいです。

次回は、セットの商品を買ったあと、追加していく色はどう選ぶかについてお話します!

こちらもぜひお付き合いいただけると嬉しいです^^

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